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柏崎・長岡(旧柏崎県)発、 歴史・文化・人物史
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 前回に引き続き、法科大学編入当時の教授及び教員について紹介する。

○フランス民法、治罪法担当(現在の刑事訴訟法と裁判所の構成などについて定めた法典)
 評議官、図書館管理、教授
 リサンシェー・アン・ドロアー(巴里大学)
 
木下広次: 1851年2月25日(嘉永4年1月25日)、肥後熊本藩儒・木下犀潭の四男に生まれる。 1870年(明治3年)3月11日、熊本藩貢進生として東大南校に入学、1872年、明法寮(後の司法省法学校)に転入、1875年8月、フランス留学、同11月、パリ法科大学入学、1879年11月、同校卒業、法学士受領、1882年3月、文部省御用掛、1883年5月、東京大学法学部教授、(1886年3月より、帝国大学法科大学教授)、1888年8月、第一高等中学校教頭(兼、法科大学教授)、1889年5月、法科大学教授(兼、第一高等中学校校長)、1891年8月、第一高等中学校長(兼、法科大学教授)、同年12月、貴族院議員(~1910年8月)、1893年6月、文部省専門学務局長、1897年6月、京都帝国大学総長(~1907年6月)、1910年8月22日、死去。 木下所蔵の文献資料は、京都大学に寄贈され、現在、「木下広次関係資料」として公開されている。 この項も、それを参照した。

○フランス民法、刑法
 ドクトル・アン・ドロアー(リヲン大学)
 
富井政章: 1858年10月16日(安政5年9月10日)、京都、聖護院の寺侍・富井政恒の長男に生まれる。 1874年(明治7年)、京都中学校、官立京都仏学校を経て、東京外国語学校仏語科に入学、1877年、フランスに私費留学、リヨン法科大学に入学、優秀さ成績で卒業、法学博士号を授与され、1883年、東京法学校(現、法政大学)講師、1885年、東京大学教授、1886年(明治19年)、学生改変により、帝国大学法科大学教授、1891年、貴族院勅撰議員、1892年、民法商法施行取調委員、1893年、法典調査会起草委員、1895年、帝国大学法科大学長、1900年、京都法政学校(現、立命館大学)初代校長(~1904年)、和仏法律学校(現、法政大学)校長(同年10月~1902年10月)、1905年、立命館大学初代学長(~1927年)、1906年、帝国学士院会員、1916年(大正5年)、宮内省御用掛、1917年、内大臣府御用掛、1918年、枢密顧問官、常設仲裁裁判所裁判官、1919年、勲一等瑞宝章、1926年(大正15年、この年12月25日に昭和に改元)、男爵に叙爵、1928年、民法改正調査委員長、1934年、日仏会館理事長、1935年9月14日、没す。 この項、「ウィキペヂア」参照。

○英吉利法律
 バチェラル・オフ・オース(エール大学)
 バチェラル・オフ・アルツ(コロンビア大学)
チャーレス・ビゲロー・ストールス(Storrs, Charles Bigelaw): 1859年生まれの米国人教師。 在任期間は、1886年~1881年。 以上、竹内博氏のブログを参照。 尚、同氏には、『ガイドブック横浜外人墓地』、『日本洋学者人名事典』(柏書房)、『来日西洋人名事典』(日外アソシエーツ)などの著書がある。

 ところで、この人物について更に調べてみると、コロンビア大学の『The Columbia Jurist』第二巻(1885-1886)122ページに記載があった。 余り長くないので原文を引用する。

 Mr. Charles Bigelow Storrs, of Orange, N.J., has accepted the professonship of Law in the Imperial University of Japan, at Tokio.  We congratulate Mr. Storrs upon the distinguished honor conferred upon him, which is somewhat remarkable for so young a man, but his talents and training undoubtedly qualify him to fulfil the duties of the poisition.  Mr. Storrs is a graduate of Yale, and of the Columbia Law School, Class of '84.  Japan is now modelling its system of juris-prudence upon a plan which will combines the best elements of the American and English systems, except in the real estate taransactions, where peculiar national customs stil prevail. The text-books used are the same asa are used by the best American Law schools, and students are required to take a four years' course in English before beginning the study of law, in which there is also a four years' course. Mr. Storrs will sail for Japan on the 14th inst.

 この文面からも判るように、Storrsは、ニュージャージ州オレンジ市の出身で、イェール大学とコロンビア法科大学を1884年に卒業したばかりの優秀な人物だったようだ。 最後に、本月14日に日本へ出発とあるが、書誌情報に『Columbia Jurist』の発刊日あるいは記事の日付がないので、何月なのか不明。

 また、同窓会誌『Yale Banner』(エール大学校旗)に、二年生(ソフォーモア)の時、二階に亘り「コンポジション(作文)」で、一等賞(10ドル)を受けている。 体育の成績もよかったようで、フットボールのチームの82年のレギュラーに選ばれているようだ。 尚、当時の住所として、ニューヨーク市、チャペルストリート458が記載されていた。

 調べてみると、米国のサイトで結構ヒットする。 若かったが、かなり有能な人物であった事がうかがえる。 残念なのは、日本の文献に登場しない事だ。 恐らく、若いということが原因であったのではないだろうか。 新たな記事が発見できれば、機会を見て紹介する。

 以上、続きは次回に紹介する。
 
Best regards
梶谷恭巨

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