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柏崎・長岡(旧柏崎県)発、 歴史・文化・人物史
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 既に10年、挨拶程度の付き合いはあるとしても、町内会の公的な会合以外では、お隣と中々話す機会もないのが日常だ。 ところが、最近、家の裏に温室とは程遠いが、それなりの作業小屋が完成し、昨日は、周壁の補強と防水の為の土盛りをした。 義父が、その土盛りの土の搬入をお願いしたのが、向かいの家だ。 そこで、労をねぎらう小宴会が開かれた。

 最近はご近所と言っても中々交流の機会が無い。 「隣は何をする人ぞ」の世界なのである。 しかし、こうした機会があると、近所であるだけに急接近する。 聞けば、隣の奥さんは保母なのだそうだ。 そこで、少し前になるが、防災に関連して米国FEMAのホームページに掲載された児童向けの防災読本・絵本の一部を翻訳したことを話した。 「まあ、座興程度」と思っていたが、意外に関心があるように見えた。 そこで、お節介かと思いながらも、プリントアウトを見せた次第。 地震・洪水と災害が続いたこともあるのか、子供たちに見せて反応を見てもらえることになった。

 ところで、NHKの番組に『ご近所の底力』をいうのがある(あった?)。 バラエティの延長で見ても、それなりに楽しめる番組だが、事例研究の視点で見ると意外に参考になる。 1つのテーマによって、ご近所が協力していく過程が望見できるからだ。 この番組では、似た様な問題を解決した3つの事例が紹介される。 そのプレゼンテーションを評価し、賛否を投票する。 投票の結果が、問題を提起したご近所の問題を絞り込む。 今までお付き合いの無かったご近所の才能やら能力が認識される。 「へー、あのお宅は、そんな仕事をしていたの!」、「あら、貴方もご同業」とか。 結果として、ご近所が問題解決に対して機能的に融合し、底力が引き出される。

 アルフレッド・T・マハンは、日露戦争の研究に当たり、「目標を単一にする」というナポレオンの戦略には「折衷と調整」の問題があると指摘する。 目標達成には、対立と妥協が付き物だ。 対立は力の分散を招く。 妥協も中途半端な力の分配になる。 「マハンは、《目標の単一性》とは、何よりも《対立は対立》であることを認識することであり、両方を得ようとして譲歩しようが一部を断念しようが、両方を有効に保有する事を理解すべきであると強調する(山内敏秀『マハン戦略の現代的意義を問う』)。 要するに、米国の緊急展開軍の発想が、ここにある。 因みに、司馬遼太郎の『坂の上の雲』の主人公の一人でもある秋山真之が、米国留学中に師事したのが、当時既に退役していたマハンなのだ。

 若井には、ユンボーやダンプなどがある。 お隣には、土木の現場とノウハウがある。 小宴会では、折衷と調整で、ご近所の互助システムが出来たのかもしれない。

『柏崎通信』249号から転載
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70
性別:
男性
誕生日:
1947/05/18
職業:
よろず相談家業
趣味:
歴史研究、読書
自己紹介:
柏崎マイコンクラブ顧問
河井継之助記念館友の会会員
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