柏崎・長岡(旧柏崎県)発、
歴史・文化・人物史
萩原延壽著『遠い崖‐アーネスト・サトウ日記抄』は、幕末明治を知る上で、バイブル的存在だと認識している。 その第7巻、『江戸開城』に、『海舟日記』からの引用として、人物評が載せてある。 説明によると、慶応四年(1868)8月18日(陰暦7月1日)に、サトウが海舟を訪問した際、数年前に作成したという人物評のリストを見せられ、それを写し取ったもののようだ。 実に、興味深い。 そこで、少々長くなるが、紹介しよう。 以下、転記。 (赤は、私の注釈。 また、ルビの無い難字の名前はカタカナを加えた。)
徳川(幕臣): 筒井紀伊守(政憲)、羽倉外記(簡堂)、岩瀬伊賀守(忠震・タダナリ)、鳥居甲斐守(忠耀、耀蔵)、男谷下総守(信友)、川路左衛門尉(聖謨・トシアキラ)、成島図書頭(司直・モトナオ)、堀織部正(利忠)、江川太郎左衛門(英敏)、水野痴雲(筑後守忠徳)、松平内記、大久保一翁、山岡鉄太郎(鉄舟)、中条金之助、松岡萬(ヨロズ)
真田(松代): 佐久間修理(象山)
三宅(田原): 渡辺登(崋山)、高野長英(水沢藩伊達家の家臣の子として生まれ、渡辺崋山の推挙で、田原藩のお雇い蘭学者になるので、ここに記載か)
水戸: 藤田虎之助(東湖)、戸田銀次郎(孝甫)、会沢恒蔵(正志斎)、武田耕雲斎、大場一真斎
蘭学: 坪井信道、箕作阮甫、宇田川ヨウサイ(榕庵か)、杉田成卿
儒学: 佐藤一斎、朝川善菴、安積艮斎(アサカゴンザイ)、古賀弥助(精里)、塩谷甲蔵(宕陰・トウイン)、斎藤拙堂、藤森恭助(弘庵)、大橋順蔵(訥菴)、野田笛浦(コホ)、大槻平次(磐渓)
土佐: 後藤象二郎、福岡藤次(孝弟)、坂本龍馬(才谷梅太郎)、武市半平太、清岡岱作(公張・タカモト)
肥後: 横井平四郎(小楠)、溝口孤雲、津田山三郎、住江甚兵衛、宮川小源太、浅井新九郎、竹添進一郎
越前: 中根雪江、酒井十之丞(帰耕)、村田巳三郎(氏寿)、青山小三郎(貞)、三岡八郎(由利公正)、本多修理(敬義)
会津: 梶原平馬、手代木直右衛門(勝任・テシロギカツトウ)、神保修理、広沢冨次郎(安任)
紀州: 堀内六郎兵衛、津田監物(正臣)、服部五十二
尾張: 田宮弥太郎(如雲)、丹羽淳太郎(賢・マサル)、田中国之輔(不二麿)
郷士: 浜口儀兵衛(梧陵)、菊池渓琴(海荘)
芸州: 辻将曹(維岳)、イシイ・ショウゲン(石井修理か)
肥前: 副島二郎(種臣)、本島藤大夫、江藤新平
宇和島: ザコウジ某、林玖十郎(得能亜斯登・トクノウアスト)
仙台: 伊達将監、但木土佐(タダキ)、イシダ・タクミ、坂英力、富田鉄之助、大童信大夫(オオワラベ)
阿波: 井上平馬(高格・タカノリ)、中島永吉(錫胤・マスタネ)、高鋭一、三守孝次、モリ・ユウスケ
薩摩: 西郷吉之助(隆盛)、大久保一蔵(利通)、小松帯刀、岩下佐次右衛門、海江田武次(信義)、吉井幸輔(友実)、松木弘安(寺島宗則)
長州: 長井雅樂(ウタ)、周布政之助、林良輔、桂小五郎(木戸孝允)、伊藤俊輔(博文)、広沢兵助(真臣)、大村益次郎(村田蔵六)、志道聞太(井上馨)、国司トクジロウ、高杉晋作、来島又兵衛、村田ジロクロウ、小田村素太郎(楫取素彦・カトリ)、久坂義助(玄瑞)、寺島忠三郎、山田宇右衛門、松原ヒョウゾウ、玉木文之進、木梨精一郎
彦根: ヒビキ・リョウタロウ(平木良太郎か)、横川源蔵
宇都宮: 県勇記(アガタ、信緝・モブツグ)
入力にだいぶ時間が掛かった。 次回は、リストの人物について、個々に検証する。
Best regards
梶谷恭巨
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プロフィール
年齢:
77
性別:
男性
誕生日:
1947/05/18
職業:
よろず相談家業
趣味:
歴史研究、読書
自己紹介:
柏崎マイコンクラブ顧問
河井継之助記念館友の会会員
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