柏崎・長岡(旧柏崎県)発、 歴史・文化・人物史
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 最近、国立国会図書館の「近代デジタルライブラリー」をよく利用する。 しかし、問題もある。 最も不便なのが、通常のPCの場合、全体表示にすると、文字が小さく、原本自体が劣化しているため、コピーの品質が悪く、ほとんど読めないことだ。 そこで、それをダウンロードして、印刷することになるのだが、ここにも問題がある。 一回に10コマ」しかダウンロードできないのだ。 結果として、10コマずつダウンロードしたファイルを結合しなければならない。 この作業が、馬鹿にならない。 相当に時間がかかる。
 
 例えば、『東京帝国大学一覧』などは、年次が新しくなるほどページ数が増え、結合ファイルを作るまでに2・3日掛かることもあるのだ。 ただ、こうした公文書などは、必要な部分が限られているため、部分的にダウンロードすることで事足りる。 しかし、書籍になると、そうも行かない。 全てのファイルを結合するのだから、その時間と労力たるや、押して知るべき。 兎に角、厄介な作業である。 加えて、印刷も大変である。 両面印刷するのだが、トナーの残量と紙のことを心配しなければならないのだ。
 
 何度も、こんな作業をしていると、嫌気はするは、面倒くさくもなるのである。 ただ、慣れが、多少は問題を解決する。 とまあ、こんなことの繰り返しで、幾つかの書籍をPDFに統合した。 もっとも、テキスト・ファイルではないので、問題の箇所を検索することは出来ない。 一々、机上検索を行う訳だ。 それでも、読み辛い画面を拡大しながら探すよりは効率的だ。
 
 ところで、こうした書籍のほとんどが、著作権の保護下にはないのだ。 (因みに、著作権に関する記載は、書誌情報にある。) 以前にも書いたが、こうした書籍には、実に面白い記事がある。 恐らく、復刻版を出せば、相当な費用が掛かるだろう。 しかし、統合したPDFファイル形式なら、作業に掛かる労力と時間や必要な場
合は印刷の経費で済むだろう。

 
 実は、今、そうしたライブラリーを作ろうと思っている。 少なくとも、「近代デジタルライブラリー」閲覧の煩わしさは解消できる。 そうなれば、多少とも明治や大正時代の文献にも日が当たる。 出来ることなら、グーテンベルク・プロジェクトのように、テキスト化したいのだが、それは個人レベルでは出来ない相談。 大学などが進めているが、遅々として進展しないのが現状である。
 
 と言う訳で、「柏崎通信明治大正デジタルライブラリー」なるものを計画している。 取り敢えず、既に紹介した文献のように、関心を引いたものを中心に、ファイルの結合を行う予定だ。 例えば、未だ紹介していないが、「金子堅太郎」に関する文献や明治人物誌、三流週刊誌的スキャンダル集などなど。 確かに傍系の文献や書籍が多いのだが、これが意外に面白い。 (主流の文献は、復刻版が出版される。 しかも、とても手が出せないくらいに高価になって。) 「近代デジタルライブラリー」の日々更新しているので、素材には事欠かない。
 
 関心のある方は、知らせて欲しい。 このプロジェクトに参加して欲しいのである。
 
Best regards
梶谷恭巨
 
 

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1947/05/18
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よろず相談家業
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歴史研究、読書
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柏崎マイコンクラブ顧問
河井継之助記念館友の会会員
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