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柏崎・長岡(旧柏崎県)発、 歴史・文化・人物史
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 迂闊といえば当に迂闊である。 ネットワーク化が進むと、その内容に関する権利関係が複雑に広がっていく。 ブログ化で、当惑したのは、別の問題だったのだが、その後、友人からメールをもらい、権利に関する指摘を受けた。 確かにそうなのだ。 日本の場合、権利関係の問題は、必ずしも一般に浸透していない。 確かに、米国のブログにおける実名率の高さには驚いていたのだが、もう一つのビジネス動向のことを失念していた。 実は、ブログ・コンサルタントなるビジネスが急速に増加しているのだ。

 そこで、調べてみると、どうも最初に受けた印象と異なるのだ。 デザインや書き方に関するコンサルタントが主流だと思ったのだが、どうも、もう一つの問題がコンテンツに関する権利問題にあるようなのだ。 例えば、こうした会社は、公開されるブログを全て調査し、そのブログに権利関係が発生するようであれば、それをネタにコンサルタントの話を持ちかけるようなのだ。 一時期、ホームページのコンサルタントがもてはやされた事がある。 この時も、やはり当初はデザインや文章に関するコンサルタントだった。 最初に見つけたのは英国のサイトだ。 しかし、一時期と書いたように、このサイトも消滅している。 矢張り、権利問題が背景にあったのだろうか。

 文明が爛熟すると、ギャンブルあるいは投機的ゲームが流行する。 その過程をトインビー的に言えば、参加型から観戦型、さらに投機的ゲームへという流れになる。 ゲームの本来の意味は、「獲物」だ。 獲物に対する権利、あるいは囲い込みが発生する。 囲い込みが完了すると、狩場は限定された階層の人々に独占される。 英国における「囲い込み運動(エンクロージャー・ムーヴメント)」も、その辺りの事情を考えると、「なる
ほど」と納得できる。 要するに、社会が成長の頂点に近づくと、「囲い込み」現象が生れるのではないだろうか。 考えてみれば、「出会いサイト」の迷惑メールも一種の負の囲い込み現象と考えられないこともないのだ。 情報格差における弱者が「獲物」になる。 出回ったアドレスなど個人情報により「猟場」が形成され、囲い込まれた獲物は益々限定されて、繰り返し被害に会う。 事実、俺おれ詐欺や督促状詐欺の被害者には、こうした傾向が見られるそうだ。

 私自身、こうした問題に関しては、紺屋の白袴的傾向がある。 知識としては理解しても、現実的には先入観や思い込みで、大きな失敗をする。

 確かな話ではないのだが、以前にも書いたことのあるトム・クランシーの特許に関するエピソードに、『レッド・オクトーバーを追え』で使用された「キャタピラ・エンジン」に関する特許問題がある。 フィンランドの科学者が、このエンジンの概念を発表していたのだ。 それ以後、IBMの特許データベースで「トム・クランシー」を検索すると、特許の使用権に関する記載にヒットが多く見られるようになった。 また、マイクル・クライトンについても然りである。 作品の発表間隔が長くなるのも、そうした背景があるのだろうか。

 いずれにしても、ネットワーク化社会に、権利問題が大きな影を投げかけることが予測される。 私も含め日本人は、こうした権利関係に関する法律に疎い。 情報化・ネットワーク化社会が拡大すれば、今まで単に「情報格差」と考えていたものが、「情報による権利格差」へシフトするのではないか。 そんな事を考えると、先行きに暗雲を見る思いがするのだが、さて皆さんは、どう考えられるだろうか。

(12月1日)『柏崎通信』414号より転記

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歴史研究、読書
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