明治期に於ける英語教育（５）

　前回の続き。

　明治24年度、英文学科の在学生は、三年1名（立花政樹）、二年生無し、一年1名（夏目金之助）であり、撰科に3名が在籍している。　次に、この時の課目を挙げてみよう。

明治23年	課目			期間	時間／週
一学年	哲学概論	第一期		1	3
	哲学史及び論理学	第二期	第三期	2	5
	史学	一年間		3	3
	独逸（ドイツ）語	一年間		3	3
	羅甸（ラテン）語	一年間		3	3
	英語	一年間		3	7

明治23年	課目			期間	時間／週
二学年	哲学史及び心理学	一年間		3	3
	史学	一年間		3	3
	比較宗教及び東洋哲学	一年間		3	2
	音学及びローマスンス語・ チュートニック語歴史	一年間		3	2
	ドイツ語	一年間		3	3
	ラテン語	一年間		3	3
	英語	一年間		3	7

明治23年	課目			期間	時間／週
三学年	倫理学	第二期	第三期	2	3
	審美学及び美術史	一年間		3	2
	教育学	一年間		3	2
	ドイツ語	一年間		3	3
	ラテン語	一年間		3	3
	英語	一年間		3	9

（注）毎年、一年から三年までのカリキュラムが決定されているのだが、草創期の所為か、年毎に内容が変化している。
（注）期間については、一年が三学期であることから、一学期を（１）とした。

　次に、当時の教授陣を見てみよう。　便宜上、漱石が三年次の明治25年度の人事表を採用した。
　文科大学学長：　教授・文学博士・外山正一（教頭心得と、併記されているのだが、これは兼務のことか）

 　またしても、このブログの限界を越えたようだ。　保存しようとしたら「文字数が多い」というエラーがでた。　そんな訳で続きは次回に。

Best regards
梶谷恭巨