柏崎・長岡(旧柏崎県)発、
歴史・文化・人物史
今回から、関甲子次郎の『くぢらなみ』を追ってみようと思う。
驚くのは、当時の柏崎の文人の高さである。
因みに、『くぢらなみ』は、文中に在るように、明治45年に『
壬子六月初九、甲子楼主人来訪 (壬子(みずのえね)六月初九、甲子楼主人、来訪) 偶琴斎訒斎両兄先在爲、主人探一冊子於懐袖、出以曰) (たまたま琴斎(きんさい)と訒斎(じんさい)の両兄先(さき) 余頃日編輯此誌、諸君謁爲勝區題一句 (余、頃日(けいじつ)、誌を編輯(へんしゅう)す、諸君、 時辰正報午、乃催小酌、談笑之問、分題鯨波三字爲韵 (時辰(じしん)、まさに午(うま)を報じ、すなわち小酌(しょ 各賦一絶、此日梅雨霏々、書窓晝暗 (各賦一絶(かくふいちぜつ)、此日(しじつ)、梅雨霏々(ひひ 三人爲之排欝遺悶頗覚快適 (三人、これが為に、排欝遺悶(はいうついもん)、頗(すこぶ) 主人又索書其由、乃惣卒走筆記之 (主人、また、その由を捜書(そうしょ)す、すなわち走筆(そう
(註1)壬子六月初九:明治45年(1912)六月九日を意味するのか、尚、易の「 (註2)甲子楼主人:関甲子次郎の事。 (註3)琴斎:明治11年、明治天皇行幸の際の天顔奉拝者(謁見) (註4)訒斎:元柏崎町長の丸田尚一郎の事か。 (註5)懐袖:和服だから懐や袖に冊子を入れて居たのだろう。 (註6)頃日:日頃と同義。 (註7)勝區:勝区は、景勝の地区、ここでは福浦八景の事。 (註8)時辰:時間の事。 (註9)小酌:小宴の事。 (註10)分題鯨波三字爲韵: この後に出る三人の漢詩の末韻が、題、鯨、波になっている。 (註11)各賦一絶: 三人は、各々七言絶詩を作っている。 (註12)此日:この日。 (註12)霏霏:雪や雨が絶え間なく降る様。 (註13)書窓:書斎の窓。 (註14)排欝遺悶:鬱陶しさを排し、作詩のもだえるが、気分は爽快である。 (註15)捜書:書物に捜す。 (註16)走筆:すらすらと書ける。 (註17)卒する:終わる。
尚、注釈に就いては、出来る限り調べたのだが、不明な点も多く、
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77
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男性
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1947/05/18
職業:
よろず相談家業
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歴史研究、読書
自己紹介:
柏崎マイコンクラブ顧問
河井継之助記念館友の会会員
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