柏崎・長岡(旧柏崎県)発、
歴史・文化・人物史
承前 希臘、羅馬等から見れば、北狄西戎であったアングロサクソンやゲルマン族は、今日に到っても料理は下手だ。これらの國は料理屋の料理よりは、反って家庭の料理が發達してゐるやうだ。と云へば眼の前で燒いてくれるロンドンのビフテキや、ローストビーフを讃美する人達からは抗議が出るかも知れないが、何と云っても佛蘭西料理と太刀打は無理だらう。イギリス料理は日本料理のやうに、先づ第一に材料の新鮮程度を尊ぶやうだから、古い材料とか、乾した物、或ひは鹽物等を、旨くもどして料理することは餘り無いやうだ。佛蘭西は肉や鳥、特に野鳥獣等を料理する時に、最も味の出る時日を季節によって、そらぞれのものについて定めるのが一つの技術のやうだ。野鳥の肉でも、特に雉子のやうに少し古くなると味が更に良くなるもの等は、仲々やかましいやうだ。そのために肉類に時を置いて味を出させることを、フェザンテーと云ふ位だ。佛蘭西料理も支那料理も新鮮の味の良い物は、新鮮を尊ぶが、乾した物、鹽物等をもどして味を旨くする技能は、一寸眞似が出來ない。 Best regards |
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プロフィール
年齢:
77
性別:
男性
誕生日:
1947/05/18
職業:
よろず相談家業
趣味:
歴史研究、読書
自己紹介:
柏崎マイコンクラブ顧問
河井継之助記念館友の会会員
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